これまたある日のこと、adventurer3が突如ゴガガガガガと唸り声を上げ出したので、電源を落として強制終了させる事態になりました。
再起動はするけども、ヘッドが動こうとするときにコケようで。
そこで、Settingパネルからマニュアル操作でヘッドを動かしてみると、X軸方向に動けなくなっていることが分かりました。
モータの不調か?と思ってじっと眺めていたら、モータに繋がるケーブルが断線しているではありませんかと。
というわけで、ケーブルの交換修理が必要になりましたので、その記録を残します。先日にヘッドを分解修理したばかりですが、今度は筐体の方を分解しました。
交換部品注文
下記のFLASH FORGEのAdventurer3交換部品通販サイトで、X軸モータリード線という交換部品を注文します。
Adventurer3/3X/3S/3Lite 部品 - FLASHFORGE 公式オンラインストア
今回は幸運なことに、2021年9月に送料無料キャンペーンが実施されていました。大変ありがとうございます。
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届きました。中の線の色が、備え付けのものから変わっていますね。
分解
下記の手順に従い、筐体を分解してケーブルを交換します。
なお、分解途中にプラットフォーム下のスリットへネジを落とすと絶望するので、写真のようにプラットフォームを1番奥まで押し込み、スリットをテープで養生してから分解しました。
トップカバー・右側カバー・底面の金属カバーを取り外す必要があります。マニュアルにも書いてありましたが、右側カバーを外すのが1番大変でした。
交換
マニュアルで指示されていますが、元のケーブルを完全に除去するには更に分解が必要になるので、元の断線したケーブルは切断して、除去可能な分だけ除去します。
ケーブルを除去してスキマが生じた結束バンドは締め直しておきましょう。
モータリード線を噛んでる部品は、ケーブル切断して抜いたあと、写真の向きにひねってツメの所をラジオペンチ等で押し込むと抜けます。
モータ側から取り外し。ラジオペンチ等でつまんで引き抜くとよいでしょう。
基板側から取り外し。写真の中の赤いコネクタのケーブルを外します。外しにくければ切ってしまいます。
中で結束されていて除去できない線が残りますので、ケーブルの切断面を養生しておきます。
あとは購入したケーブルを配線します。
仮組みして動作チェックします。X軸方向の操作ができるようになっているか確認します。
今回配線したケーブルが繋がっているモータのユニットは、Z軸方向の動作で上下するので、一番下までヘッドを下げたときにケーブルが張らない程度に、ケーブルを庫内へ引き出しておきましょう。
動作チェックが済んだら、取り外していたカバー類をすべて取り付けて、修理完了です!
断線していたケーブルを取り外すのに、こんだけバラバラにしないといけませんでした。
白いコネクタがモータ側、赤いコネクタが基盤側ですね。
(2021/10/28 追記)
ヘッドが上下に動くため、ヘッドに接続されるX軸モータリード線の根本には、構造上負荷がかかるのは避けられないと思い込んでいましたが、記事をご覧頂いたeasternanalog様より情報頂きました。
最近(といっても1年前)の機体では、弱そうな根元に負担が掛からない様に結束バンドが追加されてます。
同じように取り回すと、ケーブルの寿命が伸びるかも? pic.twitter.com/FiY8UpR0Z3— easternanalog (@easternanalog1) October 7, 2021
後発のモデルでは、X軸モータリード線のコネクタ根本に負担がかからないよう、ケーブルが結束バンドでフレームに固定されているそうです。
頂いた写真を参考に、私も下記写真のように取り回しを真似しました。結束バンドで固定された箇所から先が動かなくなるので、これでコネクタ根本が金属疲労で断線することは無くなり寿命が伸びました。
大変に参考になりました。誠にありがとうございます。
まとめ
Adventurer3のX軸モータリード線が断線したので、ケーブルの交換修理を行いました。ケーブル交換のために、トップ・右サイド・底面のカバーを取り外す分解作業が必要になるので、かなり大掛かりな作業になります。
筆者はだいたい2時間程度かかりました。
動作の仕組み上、使用開始後何年か経つと、コネクタ部分の根本の線はどうしても折れるようですね。同様の症状が生じた方の参考になれば幸いです。
(2021/10/28 追記)の通り、ケーブルを筐体に結束バンドで固定することで問題は解消しました
いやー先日にヘッドの分解修理を行った矢先だったので、最初はその時なにかヘマやらかしたかと、とても焦りましたね。
ヘッドの分解修理のお話はこちらで。
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